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キズとカタチの総合医

命を救う。病気を治す。そのために進歩してきた現代医療の中で、見過ごされがちだった傷と形の問題に取り組む、形成外科の今をお伝えしていきます。

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患者の多様な満足度=桜井裕之・東京女子医科大学形成外科教授

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 東日本大震災からの復興、新型コロナウイルス感染症の克服など、今の日本を世界に示すさまざまな思いとともに東京オリンピック・パラリンピックが始まりました。このコラムが掲載される頃には、日本選手の躍動が連日メディアをにぎわしていることでしょう。

 競技には結果が伴いますが、参加する選手の不断の努力が報われることを祈らずにはいられません。応援する私たちは、日本の獲得メダル数、好きな競技での日本選手の勝敗や記録に一喜一憂するかもしれませんが、このスポーツの祭典が終わった後、何を感じ、どのような印象を持つのでしょうか。

 ある人は素晴らしい大会だったと感じるでしょうし、中止すべきだったと否定的に感じる人もいるかもしれません。少なくとも、戦後復興を世界に示した57年前の東京大会のような高揚感が国民の間に共有されることはないでしょう。今回の五輪・パラリンピックの目的が、冒頭に掲げたように多様化しているからです。

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