「植松死刑囚に必要なのは治療」 証人の精神科医、裁判を振り返る

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「裁判は判決ありきだった」と話す精神科医の工藤行夫氏=2021年5月31日午後4時34分、高田奈実撮影
「裁判は判決ありきだった」と話す精神科医の工藤行夫氏=2021年5月31日午後4時34分、高田奈実撮影

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人を殺害し、26人に重軽傷を負わせた植松聖(さとし)死刑囚(31)の公判では、動機や事件の背景が十分解明されたとは言い難い。死刑囚に面会し、弁護側証人として出廷した精神科医、工藤行夫氏は常用していた大麻による精神障害が影響したとの意見書を提出したが、判決では否定された。「裁判は判決ありきだった。植松死刑囚に必要なのは治療だ」とする工藤氏に、裁判を振り返ってもらった。

 ――面会時の植松死刑囚の印象は。

 ◆会ったのは2019年5月、横浜拘置支所で1時間程度。質問には落ち着いて丁寧に答えていた。「自分が死刑にならないと収まりがつかない」と覚悟しているような発言があった。事件への反省はなかった。

 ――意見書では「自分(植松死刑囚)が選ばれた存在だというような妄想があった」と指摘した。面会時にもその症状はあったか。

 ◆「選ばれた存在」という考えは…

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