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微聞積聞

記者を取り巻く環境はこの35年で激変。昔を思い返し、ちょっと聞いてよってな話や積もる話を、つれづれなるままに書きます。

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微聞積聞

駄目出し、確認の無限ラリー

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 新米記者時代のスクラップ帳を繰ると、支局赴任間もない頃に書いた、自転車の自損事故で男性が死亡したという小さな記事の脇に「頭で情景を描けるくらいに」と書き込んであった。口ヒゲにパイプのデスクに言われたのだ。

 「被害者はあおむけに倒れていたのか、うつぶせか」「持ち物はあったか」「持っていたきんちゃくの中には何が入っていたか」--。デスクには事細かに原稿に突っ込まれた。それも、まとめて聞いてくれればいいのに、疑問があるとその都度ポケベルを鳴らすもんだから、たかだか20行の原稿に10回くらい呼び出される。で、その度に警察署に電話を入れて聞かねばならない。泣…

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