東日本大震災

津島原発訴訟 「勝訴」複雑な思い 地裁支部判決 原状回復認められず /福島

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判決後、「勝訴」などと書かれた紙を掲げる弁護団=福島県郡山市で2021年7月30日午後3時12分、和田大典撮影
判決後、「勝訴」などと書かれた紙を掲げる弁護団=福島県郡山市で2021年7月30日午後3時12分、和田大典撮影

 東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となった浪江町津島地区の住民640人が、国と東電に古里の原状回復などを求めた30日の判決。福島地裁郡山支部は国と東電の責任を認めたが、原状回復請求を認めず、原告団は複雑な思いで受け止めた。【磯貝映奈】

 午後3時半ごろ、弁護団が地裁支部前で「勝訴」「国と東電を断罪」などと書かれた旗4本を掲げると、近くの公園に集まった原告団からは「ありがとう」など感謝の言葉と共に拍手が送られた。

 支部近くで吉報を待った原告団副団長で浪江町議の佐々木茂さん(67)は「いい判決だったとは思う。ただ、笑顔の原告団も皆、10年間、古里を取り戻したい思いを抱えながら本当に苦労してきた。生活圏全体の除染が認められ、実行されない限り、我々の古里の原状回復とは言えない」と語った。

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