特集

東京オリンピック

東京オリンピックに関する特集ページです。

特集一覧

侍J・山本由伸の特別なグラブ 小さなスポーツ店から始まった物語

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
山本(左)と話し合いながらグラブ製作を進めてきた鈴木さん=プロスペクト社提供
山本(左)と話し合いながらグラブ製作を進めてきた鈴木さん=プロスペクト社提供

 東京オリンピックの野球日本代表「侍ジャパン」で、22歳ながらエース格として君臨する右腕、山本由伸投手(オリックス)は左手に特別なグラブをはめている。ブランド名は「アイピーセレクト」。そのグラブとともに山本が歩んできた道のりは、出身地・岡山県備前市の小さなスポーツ用品店から始まった。

 アイピーセレクトは備前市でスポーツ用品店を営む鈴木一平さん(50)が始めたブランド。社会人野球でプレーしていた鈴木さんは、父親が経営する店を継ぐため1996年に郷里に戻った。当初は野球以外の用具を多く取り扱っていたが、しばらくしてオリジナルブランドの開発に着手し、「良いものを作りたい」と2009年にアイピーセレクトをスタートさせた。

 山本は小学生の時、父親とこの店を訪れた。中学生になると友達と足を運ぶようになり、アイピーセレクトのグラブを使うようになった。当時は主に内野手だったという。鈴木さんは「最初の印象はやんちゃ。グラブ好きな仲間たちと一緒に来て、いろいろしゃべっているっていうイメージ。もちろんここまでになるとは思っていなかった」と語る。

 山本は宮崎県の都城高に進学し、投手として頭角を現す。甲子園出場はなかったが、…

この記事は有料記事です。

残り621文字(全文1128文字)

【東京オリンピック】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集