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「そんなに弱くない」 大坂なおみを聖火最終走者に決めた会長の一言

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聖火台へ点火した最終走者の大坂なおみ=国立競技場で2021年7月23日午後11時48分、久保玲撮影
聖火台へ点火した最終走者の大坂なおみ=国立競技場で2021年7月23日午後11時48分、久保玲撮影

 なぜ、現役アスリートなのか気になった。東京オリンピック開会式の聖火リレーで、最終走者として点火役に選ばれたのは、テニスの大坂なおみ(日清食品)。出場する現役アスリートが最終走者になるのは異例で、翌日から始まる競技の出場者も珍しい。

 今春、最終走者という大役の選考は大詰めを迎えていた。大会組織委内でも数人しか関わらないとされる極秘事項だ。約3年にわたって議論を重ねてきたが、その過程で起きたのは、新型コロナウイルスによる大会の1年延期。「3年前と、この1年では候補者リストはがらっと変わった」と大会関係者は振り返る。

 過去のランナーをひもとくと、スポーツの発展に貢献している人やオリンピアンでなくても、世界的に有名なアスリートが選ばれており、引退直後の人が選考される確率は高い。現役アスリートにするのか、引退直後の元アスリートに託すのか――。最終走者を絞り込む上でのテーマは「新時代の幕開け」だった。

 大坂の父はハイチ出身で、海外にルーツを持つアスリートだ。昨年は米国で根深い黒人差別問題に抗議し、人種差別撤廃を訴える姿が反響を呼んだ。男女平等を求める姿勢、競技者としても実績があり世界的に知名度がある。大会関係者は「多様性への理解、ジェンダーの視点は、日本が世界から後れをとっているテーマ。世界での知名度もあり、新しい時代の幕開けの要素をここまでそろえた人は他にいなかった」と明かす。

 ただ、組織委内には現役アスリートへの懸念もあった。最終走者は大役だが重圧ものしかかる。大舞台に備えて万全の状態で臨ませたいコーチからすれば…

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