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/176 給付金10万円で出版社設立 佐々木良さん(36) 自分で本作り、社会貢献 /四国

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小学校旧校舎を利用した施設内に構えた新会社の事務所で手がけた本を紹介する佐々木良さん=香川県高松市番町1で2021年7月13日午後4時8分、西本紗保美撮影
小学校旧校舎を利用した施設内に構えた新会社の事務所で手がけた本を紹介する佐々木良さん=香川県高松市番町1で2021年7月13日午後4時8分、西本紗保美撮影

佐々木良(ささき・りょう)さん

 コロナ禍で支給された10万円の特別定額給付金を資本金に、2020年に出版社「万葉社」を高松市内で設立し、出版第1号の「令和万葉集」が反響を呼んだ。「国民全員がもらった10万円でこんなことができるんだと、若い人を刺激したかった」と笑顔で語る。

 大阪市出身。中学、高校時代を高松市で過ごし、京都精華大芸術学部で油絵を学んだ。卒業後は直島の地中美術館(香川県直島町)に勤務し、10年に豊島美術館(同県土庄町)の設立に携わったことが、本との関わりの原点になった。

 当時、豊島では「国内最大級の不法投棄」と呼ばれた産業廃棄物の撤去作業が進められていた。長年苦しめられた住民と撤去を進める県、美術館という異なる視点から島を見つめ、18年に初の著作「美術館ができるまで」を東京の出版社から刊行した。「てしま」の読み方の由来についても触れるなど、「アートの島」だけではない歴史や風土についても伝えた。

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