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五輪後の「42.195キロ」(その1) 谷口浩美さん

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指導する市民ランナーに優しいまなざしを向ける谷口浩美さん=宮崎市の宮崎大木花キャンパスで、平川義之撮影
指導する市民ランナーに優しいまなざしを向ける谷口浩美さん=宮崎市の宮崎大木花キャンパスで、平川義之撮影

メダル逃して得た走り バルセロナ8位 谷口浩美さん

 五輪に出場する選手はメダル獲得への重圧を背負い、戦う。勝てば喝采を浴びるが、敗れれば悲壮感が漂う。数ある競技の中でも花形とされるマラソンの「勝敗」は、人々の記憶に刻まれてきた。

 1996年アトランタ五輪で有森裕子さん(54)は銅メダルを獲得し「初めて自分で自分を褒めたいと思います」と涙を浮かべた。「すごく楽しい42キロでした」。2000年シドニー五輪で金メダルに輝いた高橋尚子さん(49)の笑顔はまぶしかった。ただ、注目されるのは歓喜のメダリストだけではない。中でもこの一言は、五輪に対する見方を変えたのかもしれない。

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