ネット・ゲーム依存「コロナ禍で悪化」 FPSやRPGに注意

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写真はイメージ=ゲッティ
写真はイメージ=ゲッティ

 神戸大大学院は南海電鉄とeスポーツの健全な発展を目指し、ゲーム依存対策などの普及、啓発に力を入れている。同社が大阪・難波に開設したeスポーツ体験型施設「eスタジアムなんば」でセミナーを開催する予定だ。ネット・ゲーム依存(インターネット・ゲーム障害)の研究や外来診療を行う同大大学院医学研究科精神医学分野の曽良一郎教授にゲーム依存の問題点を聴いた。【宮本翔平】

 ――ネット・ゲーム障害とは

 WHOは2019年、国際疾病分類で依存症の一つに「ゲーム障害」を認定した。依存症は使用が制御できない状態。頻度や時間を制御できない▽ゲームが一番になる▽社会生活に支障が出ても止められない――といった状態が12カ月以上続くことなどが当てはまる。

 米精神医学会が13年に「インターネット・ゲーム障害」として診断基準を初めて提言し、我々も診療で使っている。WHOと違いインターネットが含まれていることが特徴だ。ゲームだけをやる人はおらず、動画視聴などのネット利用は多く、あまり区別できない。ネットとゲームは不可分だが、ゲームの方がはるかにはまりやすい。

 昭和時代に夜中まで熱中してゲームをプレーする人は多かったが、クリアすれば終わった。1990年代以降のネットの発展で、ゲームはパソコンから家庭用ゲーム機、スマートフォンまでオンライン化が進んだ。2000年以降に専門家の中でさまざまな症例の報告があり、10年代に行動に依存する病気の一つと認識されてきた。

 ――どのくらいの患者がいるか

 ネット・ゲーム依存の患者は少なく見積もって全国で男性の約3%、女性の約1%はいるとみられる。依存に陥るリスクがある人はもっと多い。兵庫県青少年本部の小中高生への調査で、依存傾向がない子どもでも1割程度が1日4時間以上、ネットを使用していた。帰宅、食事、風呂、宿題を考えると1日4時間は余暇のほぼ全て。依存傾向がある子どもでは約3割が1日4時間以上、利用する。ネット・ゲーム依存の予備軍となる問題のあるネット利用者は相当数いる。

 神戸大医学部付属病院では18年にネット・ゲ…

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