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送迎バス5歳児死亡 「先に救急車ではないのか」 保護者会詳報

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事件後初めて開かれる保護者会のため園内に入る園児の親たち=福岡県中間市で2021年7月31日午後5時48分、中里顕撮影
事件後初めて開かれる保護者会のため園内に入る園児の親たち=福岡県中間市で2021年7月31日午後5時48分、中里顕撮影

 福岡県中間市にある認可保育園の私立双葉保育園で送迎バス内にいた園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(5)=同市=が死亡した事件で、7月31日夜に園で開かれた保護者会の音声データを毎日新聞が入手した。約2時間にわたる会議のやりとりを抜粋し、詳報する。

 園長 このたびは私の確認不足と職員間の連携がうまくいっておらず、そのことが原因で倉掛冬生君の大切な命を奪ってしまう重大な事故を起こしてしまい、誠に申し訳ない。ご遺族に真摯(しんし)に対応し罪を償っていきたいと思っている。大切なお子様をお預かりしているにもかかわらず、不信感を抱くような行為をしてしまい、大変申し訳ない。

 職員 経緯を説明する。園長がバスで迎えに行き、冬生君が乗ったことを確認した。冬生君は助手席側の最後尾の席に着席した。全員で7人乗せ、8時35分ごろ、バスが園に到着した。到着後、運転していた園長と、園で迎えた職員1人の2人で園児をバスから降ろした。その際に園長、職員とも冬生君はバスから降りたものと思い込み、バスを外から施錠した。その後、保育が始まったが、担任は冬生君が教室にいないことから欠席と信じ保育をした。冬生君が教室にいると思い込んでいた園長と、冬生君が欠席と信じた担任との間で情報は共有されていなかった。帰りのバスの担当職員が冬生君の担任であり、欠席と信じたまま他の園児を朝の迎えに使ったのとは別のバスで送りに行った。送迎バス(の乗降場所)に冬生君の保護者が来ているのを確認し、欠席だと信じていたのにおかしいと思って職員が声をかけたところ保護者から「登園した」と言われた。職員が保育園に連絡し、保育園で捜し、朝の迎えに使用したバスの中で発見した。その後、119番、110番を行ったというのが事故の経緯。

 園長 園長と職員1人が全園児がバスから降りたことをはっきりと確認していなかったことに尽きる。バスから降ろした後に最後尾の席まで行ってはっきりと確認しておけば…

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