5年半で医療死亡事故ゼロ? 大学病院の報告件数に10倍超の差

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
厚生労働省=東京都千代田区霞が関1で2019年2月2日、本橋和夫撮影
厚生労働省=東京都千代田区霞が関1で2019年2月2日、本橋和夫撮影

 患者の死亡事故が起きた医療機関に原因調査や第三者機関への報告を義務づけた国の医療事故調査制度で、大学病院など全国の各特定機能病院の報告件数は、制度開始から5年半で10倍を超える開きがあることが判明した。最も多いのが17件である一方、「0件」とする病院もあった。報告対象は「予期せぬ死亡」だが、報告に積極的か消極的かという態度の違いで、専門性の高い大学病院でも予期していたかどうかの判断に差が生じ、実際には報告件数よりも多い事故が起きている可能性がある。

平均の報告は3.64件、最多17件

 特定機能病院は、高度な治療を提供する能力があると厚生労働相が承認した病院。毎日新聞は4~6月、全87の特定機能病院にアンケートを実施。医療事故調査制度が始まった2015年10月から21年3月末までに第三者機関「医療事故調査・支援センター」へ報告した件数などを尋ね、半数を超える47病院から回答を得た。報告件数は京都大病院が最も多い17件、次いで熊本大病院が8件…

この記事は有料記事です。

残り1983文字(全文2408文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の筆者
すべて見る

ニュース特集