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第11日 レスリング 男子グレコ60キロ級 文田、形封じられ銀 父の教え世界一、証明はパリで

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レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級決勝、キューバのオルタサンチェス(右)に場外へ押し出される文田=徳野仁子撮影
レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級決勝、キューバのオルタサンチェス(右)に場外へ押し出される文田=徳野仁子撮影

 <ともに生きる。ともに輝く。>

 文田の顔がゆがむ。懸命に押しても相手のオルタサンチェスがぴくりとも動かない。完全な力負けに「ふがいない結果に終わってしまって、本当に申し訳ない」。マットを降りると、うつむき、しばらくその場を動くことができなかった。

 「反り投げの文田」。レスリング界では常に、そう言われてきた。グレコ選手だった父敏郎さん直伝の投げ技を武器に快進撃を続け、押しも押されもせぬ東京五輪の主役候補となった。だが、17年世界選手権を初制覇して以降は海外勢のマークも厳しくなり、投げを繰り出せない試合が増えていった。「文田健一郎のレスリングをみせていくには、反り投げが必要不可欠」とこだわりつつも、研究される苦しさも感じていた。

 活路を見いだしたのが筋力強化だった。前に出る「押す力」だけでなく、相手をとらえる「引く力」を重点的に強化しようと、18年からはトレーナーと肉体改造に励んできた。重りを付けた状態で行う懸垂は、3年前の20キロから55キロまで重量が上がった。だが、決勝の相手はそれ以上だった。強引に場外に押し出されて失点すること2回。「徹底的に自分の形をさせてもらえないのは分かっていた。自分の実力不足」と振り返った。

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