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2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

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自民党・有力者たちの夏

首相「後見人」二階幹事長が描く秋のシナリオ 剛腕にあつれきも

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衆院本会議の前に言葉を交わす自民党の二階俊博幹事長(右)と菅義偉首相。2人は顔を見ると常に声を掛け合う=国会内で2021年4月8日午後1時1分、竹内幹撮影
衆院本会議の前に言葉を交わす自民党の二階俊博幹事長(右)と菅義偉首相。2人は顔を見ると常に声を掛け合う=国会内で2021年4月8日午後1時1分、竹内幹撮影

 「しっかりやってください。党もしっかりバックアップしますから」。7月7日昼、首相官邸を訪れた党幹事長の二階俊博は、一緒に冷やしうどんを食べていた首相の菅義偉に声をかけた。直前の東京都議選で、自民党は事実上の「敗北」を喫していた。普段、聞き役に回ることの多い二階が口を開いたのは、菅の不安を察したからだった。

 「ワクチン一本でやりたい」。菅は、新型コロナウイルスワクチンの接種加速に全力を挙げ、政権への不満を払拭(ふっしょく)すると伝えた。二階もうなずいてみせた。

 二階は菅の後見人の立場から党内を掌握する。東京・赤坂の議員宿舎では、腹心で幹事長代理の林幹雄、国対委員長の森山裕と菅の「4人組」で月1回ペースの会合を重ねる。「何もなくたって顔を合わせるのが大事だ。そうすれば何かあった時に、顔を見れば分かる」とは二階の言だ。

 二階は春先、東京オリンピック・パラリンピックの中止に突然言及し、物議をかもした。菅が言いにくいことを代わりに踏み込み、観測気球を上げる役割分担とみる向きがある。自身は「親中派」ながら、外交が苦手とされる菅を支えるため、「皆で米国(訪問)に行こう」と周辺の議員らに繰り返すようにもなった。

 6月10日、菅が二階のもとを訪ねた。主要7カ国首脳会議(G7サミット)のため、英国へ出発する…

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【2021自民党総裁選】

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