カネミ油症、初の次世代調査 被害者「子孫に引き継がれ苦しい」

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「次世代の救済につながる実態調査を」と訴える森田安子さん=福岡県内で2021年7月7日午後2時37分、山口桂子撮影
「次世代の救済につながる実態調査を」と訴える森田安子さん=福岡県内で2021年7月7日午後2時37分、山口桂子撮影

 1968年に発覚した国内最大規模の食品公害「カネミ油症」で、認定患者の子や孫を対象とした初の健康実態調査が8月から始まる。次世代の健康被害は過去にも指摘されてきたが、詳しい実態やメカニズムは未解明のままだ。発覚から半世紀を経て始まる調査に、被害者たちは「調査がゴールではない。早く救済の道筋を示してほしい」と訴える。

 「生まれた喜びよりも正直、何かあったらどうしようという不安の方が大きい」。福岡県大牟田市の認定患者、森田安子さん(67)の心は落ち着かない。関東在住の次女(36)が5月に里帰り出産した。うれしい初孫の誕生だが、自身が苦しんできた被害が3世の孫にも及ばないか、気がかりだ。

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