- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
<sui-setsu>
戦前の日本に、蓑田胸喜(みのだむねき)という超過激な国粋主義者がいた。
今では名前を目にすることも少ないが、昭和初期の言論弾圧を代表する「滝川事件」(1933年)の黒幕と言えばイメージしやすい。京都帝大教授を文部省が不当に処分し、事実上追放したこの事件で、「赤化教授」と決めつけて政界を動かしたのが蓑田だ。
明治中期に熊本県で生まれた。東京帝大を出て慶応大予科の教員時代に極右雑誌「原理日本」を創刊。38年には政治家をバックに「帝大粛正期成同盟」を作り、「反日」学者の糾弾活動をエスカレートさせている。
この記事は有料記事です。
残り770文字(全文1034文字)