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自民党・有力者たちの夏

秋の衆院選と自民党総裁選、人事を見据え、主導権を握ろうと動く党内の有力者たちの思惑を描きます

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麻生太郎副総理 「微妙な距離」の菅氏を支持するしかない事情

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政府与党連絡会議に臨む麻生太郎副総理兼財務相(左)。自民党の二階俊博幹事長(右奥)との主導権争いが続きそうだ=首相官邸で2021年7月20日午前11時58分、竹内幹撮影
政府与党連絡会議に臨む麻生太郎副総理兼財務相(左)。自民党の二階俊博幹事長(右奥)との主導権争いが続きそうだ=首相官邸で2021年7月20日午前11時58分、竹内幹撮影

 6月下旬。首相の菅義偉から、麻生派(53人)の棚橋泰文を国家公安委員長に起用すると聞かされて、副総理兼財務相の麻生太郎は戸惑いを見せた。横浜市長選に出馬するため辞任した小此木八郎の後任に、麻生は派内の別の人物を推そうと考えていたからだ。後からそれを耳にした菅は「麻生さんに配慮したつもりだった」と周囲にぼやいた。2人の微妙な距離を映し出す出来事だった。

 安倍政権で不仲がささやかれた麻生と菅。麻生周辺は「今も心の底から菅さんを評価しているわけではない」と言う。それでも麻生が首相官邸を足しげく訪れて、菅が不得手とする外交などで助言を重ねるのは、麻生自身の手持ちのカードに限りがあるためだ。

 麻生派には、世論調査で「次の首相にふさわしい人」のトップに選ばれる行政改革担当相・河野太郎が控えている。だが、…

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