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陸上400mリレー 個性派集団がつなぐリスペクトのバトン

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リオデジャネイロ五輪の男子400メートルリレー決勝で、伝統のアンダーハンドパスを生かして銀メダルを手にした日本の桐生祥秀(中央)ら。優勝したジャマイカに食い下がった=リオデジャネイロの五輪スタジアムで2016年8月19日、和田大典撮影
リオデジャネイロ五輪の男子400メートルリレー決勝で、伝統のアンダーハンドパスを生かして銀メダルを手にした日本の桐生祥秀(中央)ら。優勝したジャマイカに食い下がった=リオデジャネイロの五輪スタジアムで2016年8月19日、和田大典撮影

 予想以上に厳しい現実が待っていた。東京オリンピックで日本の男子短距離陣は苦戦が続いている。巻き返しを期すのが有望種目の400メートルリレーだ。2016年リオデジャネイロ五輪では銀メダルを獲得。さらなる高みを目指し、特長の「チームワーク」に加え、「個」の走力アップを図った。5年間の答え合わせはどんな結末を迎えるのか。

合言葉は「4人全員が9秒台」

 「次に目指すところは金メダルしかない。何が足りないのかは自分たちで分かっています」。リオ五輪後の16年末、スポーツ関連の表彰式で、リレーチームの中心メンバーである山県亮太(29)=セイコー=は力強くあいさつした。リオ五輪当時、日本選手は一人も100メートルで「10秒の壁」を突破していなかった。それでも銀メダルを獲得できた裏には、伝統の技術が詰まったバトンパスがあった。

 01年から採用した「アンダーハンドパス」は、スピードに乗った状態でバトンの受け渡しをしやすい利点があった。リオ五輪では、手を上げる角度まで細かく突き詰めた。決勝で金メダルのジャマイカとは、4人の100メートルの自己ベストの合計で1秒49差もあったが、リレーのタイム(37秒60)は0秒33差に肉薄した。

 しかし、バトンパスによるタイム短縮の工夫は限界にきていた。「東京五輪は4人全員が100メートル9秒台に」。選手同士で話し合ったわけではないが、それが合言葉のようになった。

 戦略は大きく転換した。これまでは定期的にトップ選手が集まる合宿を開き、練習でバトンパスの精度を磨いてきた。…

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