点字毎日 視覚障害者と新型コロナ ある女性の体験から

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 東日本に住む弱視の女性が今年、新型コロナウイルス感染症に感染した。濃厚接触者として自宅待機の後に発症して入院も体験した約3週間について、視覚障害者ならではの苦労を振り返ってもらった。

夫が陽性、外の支援なし

 医療分野で働く女性は、基本的な感染予防対策は徹底していた。今年1月に入り、緊急事態宣言が11都府県に発令されていた頃、自宅でテレワークが続く晴眼者の夫が突然、38度の高熱を出した。すぐにPCR検査を受け、翌日には夫が陽性だと分かった。

 「家族や支援者の目の助けを借りながら成り立っていた生活が急変した」と女性は話す。見えにくいながらも、夫を支援する立場となり、感染者と部屋を分けることや共有してはいけないものなど、保健師から注意を受けた。自宅療養を決めたものの、夫は頭痛や倦怠(けんたい)感が強くなり、入院することに。着替えの用意で、夫の部屋に何度も出入りし、手探りで衣類を確認して準備した。

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