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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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「漁師になる」移住者の挑戦 大阪から石巻へ 担い手減る浜に

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船上でカキに付着したムール貝を取り除く作業をする三浦さん=宮城県石巻市雄勝町で2021年7月9日午前10時26分、深津誠撮影
船上でカキに付着したムール貝を取り除く作業をする三浦さん=宮城県石巻市雄勝町で2021年7月9日午前10時26分、深津誠撮影

 宮城県石巻市・雄勝湾を取り囲む巨大防潮堤に視界を遮ぎられながら、雄勝町中心部から沿岸道路を約3キロ走ると小島(おじま)漁港がある。この浜で2020年秋、移住者として初めて区画漁業権を得たのが、大阪出身の三浦大輝さん(26)だ。県漁協雄勝湾支所の正組合員となり、今春、自ら育てたカキの出荷にこぎ着けた。東北に縁もゆかりもない若者がなぜ漁師になれたのか。その足跡をたどると、東日本大震災からの水産業復興の道筋が見えてくる。

 7月初旬。梅雨空の穏やかな湾で、三浦さんはカキにこびりついたムール貝をこそげ取る作業に追われていた。出荷時の手間を減らし、身入りも良くするためだ。殻を開くとプリプリで濃厚な身が詰まっていた。「昨年種付けして、1年で大きくなるんですよ」。大阪弁が抜け、日焼けした顔はすっかり三陸の海の男の風情だ。

 大阪市で生まれ育ち、大阪市立大を卒業した三浦さんは17年、大手証券会社に就職。…

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