若者たち起業で新風 酒蔵兼バー、市民ら集う 福島・南相馬

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新作の醸造酒を買いに来た地元客と談笑するhaccobaの(左から)立川哲之さんと、佐藤太亮さん・みずきさん夫婦=福島県南相馬市小高区田町で2021年7月12日午後4時21分、尾崎修二撮影
新作の醸造酒を買いに来た地元客と談笑するhaccobaの(左から)立川哲之さんと、佐藤太亮さん・みずきさん夫婦=福島県南相馬市小高区田町で2021年7月12日午後4時21分、尾崎修二撮影

 福島県南相馬市小高区は7月、東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示解除から5年を迎えた。帰還の動きが頭打ちとなり居住人口も伸び悩む一方、起業家や若者らの移住が相次ぎ、過疎と高齢化が進んだ街に新しい風を吹き込んでいる。【尾崎修二】

 JR常磐線の小高駅からほど近い住宅街の一角に、濃い灰色の壁と屋根瓦の建物が映えていた。バー併設の酒蔵「haccoba(ハッコウバ)」だ。空き家を改修し、この春から製造した酒の販売や週3日のバー営業が始まっている。7月12日には新商品を発売し、市民らが酒蔵に集っていた。

 切り盛りするのは、佐藤太亮(たいすけ)さん(29)みずきさん(45)夫婦と立川哲之さん(27)の3人。東北の農家でかつて造られていたどぶろくから着想を得たというホップ入り醸造酒を主力商品に据える。米や米麹(こうじ)は地元の南相馬市産だ。

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