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植草歩、目指すは空手界の「吉田沙保里」 言葉の力を信じて

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プレミアリーグ東京大会の女子組手68キロ超級でポイントを奪い喜ぶ植草歩=東京・日本武道館で2019年9月7日、喜屋武真之介撮影
プレミアリーグ東京大会の女子組手68キロ超級でポイントを奪い喜ぶ植草歩=東京・日本武道館で2019年9月7日、喜屋武真之介撮影

 空手界の「吉田沙保里」を目指す東京オリンピック女子組手61キロ超級代表の植草歩(29)=JAL。マイナーだった女子レスリングをメジャーに押し上げた五輪3連覇のレジェンドを手本にしてきた。空手界を背負うヒロインとして、胸の内には貫く思いがあった。

「7年間の答え合わせ」

 東京五輪の開会式2日後に誕生日を迎えた植草。「29歳になるまで空手を続けていると思っていませんでした。空手を続けられる環境、サポート全てに感謝しています」。7月29日、自身のツイッターでそうつぶやいた。本音だろう。2013年9月8日、東京五輪の招致が決まって運命が変わったからだ。当時、帝京大の3年生。空手が追加競技として採用される前のことで、植草は全日本選手権で優勝すらしていなかった。

 14年冬、東京五輪での空手の採用を目指したアピールの記者会見に参加した。明るい性格を買われての起用だったが、全日本空手道連盟(全空連)の関係者から耳打ちされた言葉を軽い気持ちで繰り返した。「あの夢の舞台で優勝します」。五輪での金メダル宣言だった。

 この「うそ」が報道で取り上げられたことをきっかけに、人生が大きく動き出していく。大学卒業後は一線を退き、教師になるつもりだったが、引くに引けなくなった。競技を優先できる警備会社に就職し、稽古(けいこ)に励んだ。「あの言葉が自分を…

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