弾圧やまぬベラルーシ 家族が禁錮刑を受けた人たちの思い

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大統領選の結果に抗議するデモを阻止しようとする警官隊=ミンスクで2020年11月1日、AP
大統領選の結果に抗議するデモを阻止しようとする警官隊=ミンスクで2020年11月1日、AP

 東京オリンピックで起こった女子選手の亡命騒動で波紋を呼んだ強権国家のベラルーシ。大規模な抗議活動を引き起こした2020年の大統領選から8月9日で1年がたつ。オンラインで取材に応じた市民らの証言を基に「独裁体制」が強まる現状を探る。

 首都ミンスクで情報学を教える国立大学の助手をしていたオリガ・フィラトチェンコワさん(42)は20年11月、当時18歳の長男と7歳の長女を残して突然拘束され、今年7月に実刑判決を受けた。一緒に起訴されたのは面識のない学生ら11人。各地の大学で広がった抗議活動を共謀して呼びかけたとされたが、身に覚えはないと訴えてきた。

 人口約940万人のベラルーシでは、20年8月の大統領選でルカシェンコ大統領が約8割の得票で6選を果たしたことが発表された後、選挙の不正や当局による暴力への批判が広がり、ミンスクだけで10万~20万人規模の抗議活動が続いた。1994年から強権政治を続け「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ氏への国民の不満が爆発し、「辞任は近い」との見方も広がった。

 移住先のウクライナから取材に応じたフィラトチェンコワさんの妹マリアさん(40)は「大統領選後、政治に関心のない知人も皆、抗議に参加したいと話した。姉もその一人だった」と振り返る。フィラトチェンコワさんは…

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