あおり運転罰則、法改正1年 ドラレコ立件左右 画像が客観的証拠に

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
東名高速道路で2020年11月にあおり運転の被害にあった大型貨物車のドラレコの映像。前方で急停車したオートバイの運転手は3カ月後に逮捕された=神奈川県警提供
東名高速道路で2020年11月にあおり運転の被害にあった大型貨物車のドラレコの映像。前方で急停車したオートバイの運転手は3カ月後に逮捕された=神奈川県警提供

 ほかの車の走行を妨げる「あおり運転」を「妨害運転罪」として罰則を設けた改正道路交通法が施行されてから1年が過ぎ、神奈川県警はこれまでに妨害運転容疑で3人を摘発した。立件に必要なのは客観的な証拠で、映像を自動録画するドライブレコーダー(ドラレコ)が重要な役割を果たす。実際にあおり運転の疑いが強いのにドラレコが搭載されていなかったため立件を見送ったケースもあり、県警は取り付けを呼び掛けている。【池田直、洪玟香】

 2020年6月30日に施行された改正道交法は、不必要な急ブレーキや車間距離の不保持といった10類型の違反を妨害運転とし、無事故でも3年以下の懲役または50万円以下の罰金の対象とした。高速道路でほかの車を停止させるなど著しい危険を生じさせた場合には5年以下の懲役または100万円以下の罰金となる。

この記事は有料記事です。

残り1065文字(全文1419文字)

あわせて読みたい

ニュース特集