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70周年 殺陣集団「剣会」 主役際立たせる伝統の技=ペリー荻野

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 「東映剣(つるぎ)会」(通称・剣会)から、10月に京都で開催される創立70周年記念公演のお知らせが届いた。時代劇好きなら一度はその名前を見聞きしたことがあると思う。今年1月に亡くなった「5万回斬られた男」こと福本清三さんも長く所属した、東映京都撮影所を中心に活動する殺陣技術集団である。

 「剣会」のメンバーは、毎朝4時の「暴れん坊将軍」シリーズ(テレビ朝日系)にも欠かさず出演している。先日の回では、老中の娘が夜な夜な町の男を誘惑し、その相手が殺害されるという奇怪な事件が発生。姫をニセモノとにらんだ八代将軍・徳川吉宗(松平健)は早速城を抜け出し、自らおとりとなって怪しい姫に接近する。しかし探索だと見抜かれ、「くせ者じゃ、出合え、出合え」と敵方侍に取り囲まれて、危機一髪! ここで吉宗に斬りかかっているのが、主に剣会の面々である。

 こうした大立ち回りをよく見ると、主役はずっと画面の中央にいて、動くのは専ら斬りかかる敵方だ。そして吉宗の刀にビシッと打たれれば、主役に自分をかぶせることなく倒れ、あっという間に画面から消える。主役の刀さばきも大事だが、実は斬られる側の計算された動き、迫力があってこそ、シーンが成り立つのだとわかる。

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