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事件記者が答えます

読者から寄せられた警察に対する素朴な疑問や不思議などをもとに、事件担当記者が答えます。

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コロナで減る犯罪 機動捜査隊の仕事は楽になった?

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1960年代から全国の警察に設置された機動捜査隊=東京千代田区で1967年3月31日撮影
1960年代から全国の警察に設置された機動捜査隊=東京千代田区で1967年3月31日撮影

 事件記者が読者からの質問に答えるコーナーの2回目は、2020年のテレビドラマ「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)」(TBS系)で話題になった警察の部隊である機動捜査隊を取り上げます。ドラマでよく登場する捜査1課ほど有名ではありませんが、実はとても重要な役割を果たしています。

 <質問>

 警察庁の昨年の分析では、街頭犯罪がかなり減ったそうですが、「MIU404」で話題になった機動捜査隊の方々などは、以前よりお仕事が楽になったのでしょうか。現場の方の感覚などもぜひ知りたいと思いました(京都市、会社員、30代女性)

 <回答>

 機動捜査隊の英語表記は「Mobile Investigative Unit」。警視庁の機捜では、帽子や襟につけるバッジに「MIU」の文字があしらわれている。ドラマのタイトルのように「ミュウ」と言うことはないが、「エム・アイ・ユー」と呼ぶことはあるという。ただ、幹部は「警察内では『キソウ』と呼ぶことが圧倒的に多い」と説明する。

 「MIU404」は、臨時部隊として警視庁に設置された架空の部署「第4機動捜査隊(4機捜)」隊員の志摩一未(星野源さん)と伊吹藍(綾野剛さん)がバディーを組んで事件を解決していくストーリーだ。

 容疑者の追跡中に捜査車両を大破させてしまった2人は、張り込みに使っていた移動販売車「メロンパン号」に乗り、事件を追いかける。さすがにメロンパン号はないが、実際もドラマのように2人1組となり、セダンの覆面パトカーに乗って警戒に当たる。

 ドラマではこんな場面も描かれた。ドローンに仕掛けられた爆弾で容疑者が死亡した後に行われた「4機捜」の捜査会議で、捜査を続けようとした同僚にある捜査員が止めに入った。

 「そもそも捜査の主管は組対(そたい、暴力団捜査などを担当する『組織犯罪対策部』の略称)だ。俺たちに応援要請は来ていない」。結局、ドラマでは「越権行為」で捜査を続けることになったが、警視庁の機捜幹部は…

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