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事件記者が読者からの質問に答えるコーナーの2回目は、2020年のテレビドラマ「MIU404(ミュウ ヨンマルヨン)」(TBS系)で話題になった警察の部隊である機動捜査隊を取り上げます。ドラマでよく登場する捜査1課ほど有名ではありませんが、実はとても重要な役割を果たしています。
<質問>
警察庁の昨年の分析では、街頭犯罪がかなり減ったそうですが、「MIU404」で話題になった機動捜査隊の方々などは、以前よりお仕事が楽になったのでしょうか。現場の方の感覚などもぜひ知りたいと思いました(京都市、会社員、30代女性)
<回答>
機動捜査隊の英語表記は「Mobile Investigative Unit」。警視庁の機捜では、帽子や襟につけるバッジに「MIU」の文字があしらわれている。ドラマのタイトルのように「ミュウ」と言うことはないが、「エム・アイ・ユー」と呼ぶことはあるという。ただ、幹部は「警察内では『キソウ』と呼ぶことが圧倒的に多い」と説明する。
「MIU404」は、臨時部隊として警視庁に設置された架空の部署「第4機動捜査隊(4機捜)」隊員の志摩一未(星野源さん)と伊吹藍(綾野剛さん)がバディーを組んで事件を解決していくストーリーだ。
容疑者の追跡中に捜査車両を大破させてしまった2人は、張り込みに使っていた移動販売車「メロンパン号」に乗り、事件を追いかける。さすがにメロンパン号はないが、実際もドラマのように2人1組となり、セダンの覆面パトカーに乗って警戒に当たる。
ドラマではこんな場面も描かれた。ドローンに仕掛けられた爆弾で容疑者が死亡した後に行われた「4機捜」の捜査会議で、捜査を続けようとした同僚にある捜査員が止めに入った。
「そもそも捜査の主管は組対(そたい、暴力団捜査などを担当する『組織犯罪対策部』の略称)だ。俺たちに応援要請は来ていない」。結局、ドラマでは「越権行為」で捜査を続けることになったが、警視庁の機捜幹部は…
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