連載

祈り巡り京の教会

「京都といえば神社仏閣」だが、実は京都御苑周辺を中心に驚くほど多くのキリスト教会が存在する。そのキリスト教会協会を訪ねた。

連載一覧

祈り巡り京の教会

/16 日本基督教団 京都御幸町教会(京都市中京区) 十字架掲げていない礼拝堂 /京都

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
簡素な造りの礼拝堂の祭壇、椅子など多くの調度品は建築当時のままという=京都市中京区の京都御幸町教会で2021年7月11日午後0時26分、矢倉健次撮影
簡素な造りの礼拝堂の祭壇、椅子など多くの調度品は建築当時のままという=京都市中京区の京都御幸町教会で2021年7月11日午後0時26分、矢倉健次撮影

 京都市役所に面した寺町通の一本西側、御幸町通を御池通から京都御苑に向かってしばらく進むと、樹木に隠れていた赤レンガの三角屋根が姿を現す。礼拝堂に向かって左が桜、右は「区民誇りの木」のザクロ。十字架を掲げていないので、教会とは気づかれないことも多いが、一目で歴史的建造物とわかる。

 キリスト教伝道者、社会事業家でもあったウィリアム・メレル・ボーリズ(ヴォーリズ、1880~1964年)が手がけた数多くの西洋建築の中でも、現存する教会建築としては最も古く、1913年に完成。ボーリズが生涯を閉じた滋賀県近江八幡市から礼拝に通う山本康弘さんは「『青い目の近江商人』と揶揄(やゆ)する向きもあるが、ボーリズは同和地区やハンセン病療養所にも通い、すべての人々に神を伝えたいと強く願っていた。この礼拝堂などを通して、その実像を知ってほしい」と話す。

 現在は日本基督教団に内包されているが、元々は英国国教会から信仰覚醒運動を奉じた人々によって分派し、米国で発展したメソジストの流れをくむ。日本では宣教の一環として青山学院大、関西学院大などの礎が築かれた。

この記事は有料記事です。

残り764文字(全文1235文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集