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室町の兄妹・流れ公方と忘れられた尼

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室町の兄妹・流れ公方と忘れられた尼

/6 名前すら不明だった尼僧 「異例の登用」受けた女性政治家 /京都

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 嵐の夜が明けた明応元(1493)年7月1日に判明した十代将軍足利義稙(よしたね)の逃走。クーデター後の京都での監禁生活から、どうやって抜け出したのか。前回紹介した応仁後記は、ただ一人面会を許されていた伯母の尼僧の輿(こし)にひそかに「2人乗り」して逃げたと記していた。実はこの尼僧について「通賢寺」の主だとも記している。

 五摂家筆頭の近衛政家は、現代文にすると、その日の日記にこう記している。「監禁場所には曇花院が細々と参られていた。間違い無く、先日来、計画していたのだろう」。実務官僚の小槻(おづき)晴富の日記はこの部分、虫食いだらけで途切れ途切れにしか残っていないが、前々日に「曇花院」が監禁場所を訪れ、その日か翌日に帰ってから異変が始まったことを記している。

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