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祖国の絆が生んだ2人のメダリスト 難民ランナーの願い

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東京オリンピックの男子マラソンでフィニッシュ直前、2位集団から抜け出すナゲーエ(右)。手招きしながら同じソマリア難民であるアブディ(左)を鼓舞した=札幌市中央区で2021年8月8日(代表撮影)
東京オリンピックの男子マラソンでフィニッシュ直前、2位集団から抜け出すナゲーエ(右)。手招きしながら同じソマリア難民であるアブディ(左)を鼓舞した=札幌市中央区で2021年8月8日(代表撮影)

 8日に閉幕した東京オリンピックで、祖国を思うランナーの絆がクローズアップされた。大会最終日に札幌市であった陸上の男子マラソン。銀メダルを獲得したアブディ・ナゲーエ(32)=オランダ=と銅メダルのバシル・アブディ(32)=ベルギー=はフィニッシュ後、抱き合って喜びを分かち合った。ともに子どもの頃、内戦下のソマリアから欧州に移った難民だった。

 世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(36)=ケニア=がトップでフィニッシュしてから1分あまり。2位集団では、ナゲーエとアブディ、ローレンス・チェロノ(33)=ケニア=の3人が激しいメダル争いを繰り広げていた。

 ラストの直線。スパートを仕掛けて前に出たナゲーエが、後ろを振り返り、右手で何度も手招きするような仕草を見せた。

 「『最後まで一緒にいてくれ』と言っていた。最後の200メートル、私は全力疾走したが、彼がついてきてくれていたのは分かった」

 手招きした相手は、同郷の友人でもあるアブディだった。その思いに応えるようにアブディは力を振り絞り、銅メダルを手にした。

「まるでディズニーランド」

 ナゲーエとアブディは1989年、アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで生まれた。…

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【東京オリンピック】

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