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「現代は死を忘れた時代」との言葉を残した俳人・哲学者で毎日俳壇選者を務めた大峯あきらに、<降る雪に池田晶子を読み始む>の句がある。二人は何回か対談し、池田が亡くなってまもなく詠んだ俳句だ。「清冽(せいれつ)で透明な池田晶子の言葉が、雪片のように飛び交っている」と自解している。死についての思索や言葉の清冽さが薄れゆく現在に、二人の清らかな存在感を思い出す。
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