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「揺さぶり死」鑑定書、人生暗転 乳児失った父、虐待疑われ 反論通じず、無罪まで1349日

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 「権威ある先生」が作った鑑定書が一人の男性の人生を暗転させた。乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)。虐待の証拠とされてきたが、近年では刑事裁判で無罪判決が相次いでいる。「僕は、無実です」。逮捕され、全てを失った父親が、無罪を獲得するまでの1349日間を語った。

 「ひかり 3356グラム 51センチ」――。生まれたばかりの長女の手形をかたどって作ったキーホルダーには、長女の名前と体重、身長が刻まれている。5月28日、父親(44)は東京高裁の被告人席で、このキーホルダーを握りしめていた。

 乳幼児の頭を強く揺さぶると脳の血管が切れ、ひどければ死に至る。父親は生後1カ月のひかりちゃんの頭を強く揺さぶって死なせたとして傷害致死罪に問われた。1審・東京地裁立川支部は「揺さぶる暴行を加えたと認めるには合理的な疑いがある」として無罪としたが、検察側が控訴。この日、2度目の判決が言い渡された。

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