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第103回全国高校野球選手権

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プロ野球・密着中

阪神・井上広大/2 「最高の凡打」で好調 再び人生を変える夏に

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阪神・井上広大
阪神・井上広大

 プロ野球の厳しい世界で活躍を目指す若手が今、何を考えているのか。担当記者が一人の選手を追いかける「プロ野球・密着中」。前回、「今しかできないこと」に取り組みながらも結果が出ずにいた阪神の井上広大外野手(20)は夏場に入り、一皮むけつつある。井上にとって夏は特別な季節。2年前の運命を変えた出来事と、夏の甲子園に臨んでいる高校球児へのメッセージを動画も交えて紹介する。(記事の最後にインタビュー動画があります。次回の公開は9月下旬の予定です)

 2年ぶりに全国高校野球選手権大会が開催され、球児の笑顔が戻ってきた甲子園。そこから直線距離で約2・5キロ離れた鳴尾浜球場にいる井上の表情も明るい。

 2軍の試合で13試合連続安打と結果を残していた今月6日、1軍の非公式試合、エキシビションマッチに呼ばれた。「7番・右翼」で出場し、同じプロ2年目でオリックスの左腕・宮城大弥投手から決勝打を放った。1日限定参加ですぐ2軍に戻ったものの、「周りの選手と比べ、経験では劣るが、向かっていく姿勢など気持ちでは変わらないんじゃないかと思った」と、1軍の雰囲気を感じられたことは収穫になった。

 翌7日の2軍戦でも同点3ランにサヨナラ二塁打と勢いは止まらない。5月末に2割1分にも満たなかった打率は2割6分4厘まで上昇。48打点はウエスタン・リーグ1位、9本塁打は同2位だ(いずれも8月9日現在)。

 2カ月前は別人だった。6月2日の2軍戦でスイングした際、左肩を痛め、約2週間別メニューで調整した。平田勝男2軍監督は「治りました、はい(4番を)どうぞというわけにはいかない。みんな競争。去年とは違う」として復帰後は代打からスタート。入団2年目にして初めて4番を外れた。4番復帰までは約1カ月かかった。

 実は、この期間が7月からの活躍の転機となった。詳しく話を聞くと、「最高の凡打」という聞き慣れない言葉が返ってきた。

 遠征に同行せず、…

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