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第103回全国高校野球選手権

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高校野球「女子初」の甲子園へ 神戸弘陵 合言葉は「笑耐夢」

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全国高校女子硬式野球選手権準決勝で京都両洋を破り、喜ぶ神戸弘陵の選手たち=兵庫県丹波市のつかさグループいちじま球場で2021年8月1日、滝川大貴撮影
全国高校女子硬式野球選手権準決勝で京都両洋を破り、喜ぶ神戸弘陵の選手たち=兵庫県丹波市のつかさグループいちじま球場で2021年8月1日、滝川大貴撮影

 高校女子野球の全国大会決勝を甲子園で初開催するというニュースが飛び込んできたのは4月だった。取材で女子野球の黎明(れいめい)期に触れたことのある私にとっても、うれしい知らせだった。同じ白球を追いながら、甲子園は届かぬ夢とあきらめていた女子選手たちが今夏、憧れの聖地の土を踏む。その一人で、男子とともに中学日本一を経験した右腕の胸の内に迫った。

逆転勝ちに歓喜の涙

 マウンドに広がった歓喜の輪の中心で、とめどなく涙があふれ出た。数カ月前までは想像もしなかった「聖地」への切符をつかみとった瞬間だ。神戸弘陵女子硬式野球部のエース・島野愛友利(あゆり)(3年)は回想する。

 「自分でもあんな感情になったのは思い出せないくらい久しぶり。大会までのプレッシャーも初めての経験で、いろんな感情がこみ上げた」

 8月1日、神戸弘陵は兵庫県丹波市のつかさグループいちじま球場で、第25回全国高校女子硬式野球選手権の準決勝に臨んでいた。3年ぶりの優勝を目指す京都両洋に1点リードされる苦しい展開だったが、六回に2点を奪って逆転。最終七回のマウンドを託されたのが、遊撃手として先発していた島野だった。1死一、三塁のピンチを招いたものの、スクイズを外して打者を三振に仕留め、本塁を狙った三塁走者も挟殺で試合終了。優勝したかのような光景に、つかんだものの大きさがうかがえた。

 女子選手トップクラスの最速123キロを誇る島野は大阪市出身。…

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