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今週の気持ちは「再訪したい」

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 「女・男の気持ち」(2021年8月5~11日、東京・大阪・西部3本社版計19本)から選んだ「今週の気持ち」は、東京本社版8月11日掲載の投稿です。

   ◇

<今週の気持ち>

再訪したい 茨城県坂東市・内田ちひろさん(日本語教師・48歳)

 コロナ禍で飲食店が苦境にある中、私はある小さなイタリアンの店を心配している。そこは、私と同年代の息子さんと、彼のお母さんの2人で切り盛りする東京都心の小さな店だ。

 日本語教師になりたての5年前、研修に通っていた学校の近くにある。お昼はいつもその店のランチだった。茨城から通っていた私は家が一番遠く、片道2時間かかった。だが、認められればその学校で講師になれる道があると知り、一番に教室に着き、先生の話を懸命に聞いた。

 研修はハードだったけれど、お昼においしいパスタを食べることを楽しみに通った。何回か行くうちに70代のお母さんと話すようになり、茨城から通っていること、仕事がもらえるかもしれないので頑張っていることを話した。「次年度から採用したいので試験を受けるように」と言われたことを報告したときも、とても喜んでくれた。

 ところが研修が終わり近くになって「思ったより学生が増えないので採用を見送る」と突然、告げられた。「3年後にはクラス担任を」とまで言われていたので余計にがっかりした。そのことを話すと、息子さん手作りのティラミスを出してくれた。「またいいことあるよ。元気出してね」

 私は今、ほかの学校で仕事をしている。また店に行ってお母さんに報告したいと思っている。

   ◇

<担当記者より>

 内田さんが研修中、心の支えにしていた小さなイタリアンのお店。フロアを仕切っていた「お母さん」は、どんな方? 「最初はとっつきにくくて、ちょっと怖い感じがしました。でも、1人で通ううちに顔を覚えてもらえて……」

 じっくり話を聞いてくれる、包容力のある女性なのでしょう。ほかの女性客も「実は会社を辞めたいんです」などと、お母さんに悩みを打ち明けていたようです。投稿にあるように、内田さんが採用の話がなくなったことを伝えたときは「お母さんの優しい言葉と心遣いに泣きそうになりました」。研修最終日には、お礼に地元・茨城産のお茶を持参し「また来ます」と約束したそうです。

 現在、コロナ禍で多くの飲食店は苦境に立たされています。あのお店も例外ではないはず。「お母さんに励まされたおかげで、別の学校で元気に日本語教師をしていること。再訪して報告したいのですが今はそれもできず、とても心配です。小さなお店でお酒が出せないのは大変でしょうから」。遠く離れた茨城の地から心を寄せ、応援する内田さんの気持ちが十分伝わりました。

 ところでこのお店、詳しい場所を伺うと、担当記者の自宅からそう遠くないところにあるようです。ただ、内田さんは残念ながらお店の名前を覚えていらっしゃいませんでした。エリアには何軒かイタリアンレストランがあるので特定は難しそうですが、今の状況が落ち着いたら聞き込みを兼ねて?一軒一軒、食べ歩いてみようかなと思います。もし、お母さんもお店も元気なことが分かったら、お知らせしますね。

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