連載

微聞積聞

記者を取り巻く環境はこの35年で激変。昔を思い返し、ちょっと聞いてよってな話や積もる話を、つれづれなるままに書きます。

連載一覧

微聞積聞

ポケベルが鳴りやまなくて

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 今は会社から携帯電話を支給されているが、昔は連絡手段といったらポケットベルだった。「ポケベルが鳴らなくて」と言ったって、今の人にはわかりゃしない。

 ピーピーピーと鳴ったら、公衆電話を探して一刻も早く会社に電話しなければならない。ところが、急いでいる時に限って公衆電話が見付からない。あちこち探してやっと電話したら、「遅い! なにしてたんだ!」と怒鳴られることになる。

 これは同僚の話。1990年、夜中に京都の桂離宮に迫撃弾が撃ち込まれる事件があり、現場に急行。締め切り間際の時間帯とあって、各社の記者のポケベルがあっちでもピーピー、こっちでもピーピーと鳴り響くが、公衆電話がない。他社に先んじて公衆電話を見付けねば、とみんな走り出し、結局、桂離宮をぐるりと1周する羽目に。時ならぬマラソン大会の様相を呈したとか。

この記事は有料記事です。

残り241文字(全文598文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集