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私が思う日本

東京に駐在する外国メディアの特派員らが見た日本の姿を伝えます。

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国際離婚で「子供と会えなくなる」 日本特有の問題、解決を

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日本のハーグ条約締結を記者会見で訴える米国など4カ国の大使館関係者=東京都港区の米国大使館で2009年5月21日、工藤哲撮影
日本のハーグ条約締結を記者会見で訴える米国など4カ国の大使館関係者=東京都港区の米国大使館で2009年5月21日、工藤哲撮影

 東京に駐在する外国メディア特派員の目に、私たちの社会はどう映っているのだろうか。韓国、フランス、米国、バングラデシュ、シンガポールの個性豊かな記者たちがつづるコラム「私が思う日本」。第17回はルモンド紙(フランス)のフィリップ・メスメール東京特派員が、離婚に伴い片方の親が子供を連れ去り、もう片方の親と子供が会えなくなる問題について語る。

   ◇   ◇   ◇

 バンサン・フィショさん(39)は東京・千駄ケ谷の駅前で3週間持ちこたえた。だが今年7月末、ハンガーストライキを中断せざるを得なかった。彼の日本人の妻が連れ去った(彼は「拉致した」という言葉を使う)我が子たちにもう一度会うためのハンストだった。けがをして緊急の外科的措置のために断念したが、それがなければ続けていただろう。

 彼を決意させたのは絶望だった。フランス出身の元トレーダーで日本に15年間住むフィショさんは2018年以降、6歳の息子と4歳の娘と会うことができない。「18年8月10日の朝が最後でした。息子は私が出かけるのを嫌がりました。私は彼に、仕事に行くけど、夜帰ったら遊ぼうと約束しました。仕事から帰ると、…

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