- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

2組の男女の愛のありようを、秋元松代が近松門左衛門作品をベースに描きだした傑作「近松心中物語」が長塚圭史演出により、9月4~20日にKAAT神奈川芸術劇場で上演される。主役のひとりである忠兵衛を田中哲司が演じる。
忠兵衛は近松の「冥途(めいど)の飛脚」に由来する人物。飛脚屋亀屋の養子で、遊女の梅川(笹本玲奈)にほれこんで預かり金に手をつけ心中に至る。やはり心中を計画する与兵衛(松田龍平)、お亀(石橋静河)夫婦と対比される。
蜷川幸雄演出での初演は1979年。以来配役を変えながら、蜷川版は1000回以上の上演を果たし、2018年には、いのうえひでのり演出で上演された。「忠兵衛には二枚目っぽいイメージがあるので、それを崩し、底辺での恋にしたい」と話す。
この記事は有料記事です。
残り855文字(全文1184文字)