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藤原章生のぶらっとヒマラヤ/31 刷新、再起動される脳

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ベースキャンプで拾い集めた石=2019年10月12日、藤原章生撮影
ベースキャンプで拾い集めた石=2019年10月12日、藤原章生撮影

 人と共鳴し合う「シンパティコ」(スペイン語)の話を続ける。

 J・M・クッツェーさんの「恥辱」(1999年)にこんな表現がある。

 <ある日、すべてが終わりを告げた。なんの前ぶれもなく、その“力”が失(う)せた。いつも視線に応えてくれた目は彼を素通りし、行き過ぎ、過ぎ行きた。いうなれば、ひと晩で幽霊になってしまったのだ>(鴻巣友季子訳)

 これは、それまで相手に不自由しなかった主人公が50代になったある日、相手を引きつける“磁力”を突然失ったというくだりだ。

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