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神奈川、入院判断を厳しくする方針 自宅療養のサポート体制は難航

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車椅子で患者を運び込む緊急酸素投与センターの関係者=横浜市中区の横浜伊勢佐木町ワシントンホテルで2021年8月16日(代表撮影)
車椅子で患者を運び込む緊急酸素投与センターの関係者=横浜市中区の横浜伊勢佐木町ワシントンホテルで2021年8月16日(代表撮影)

 神奈川県内で新型コロナウイルスの感染者が急増し、病床が逼迫(ひっぱく)していることを受け、県は入院の判断基準を変更し、より厳しい条件を設ける方針を固めた。これまでは年齢や基礎疾患などで総合的に決めていたが、今後は血中酸素飽和度を重視し、酸素投与が必要な患者を優先的に入院させる。一方で重症化するリスクの高い患者が入院できなくなるケースも増えるとみられ、患者の選別がさらに進むことになる。

 緊急事態宣言が発令されている県内では連日2000人前後の感染が確認されている。病床利用率も上昇が続いており、11日には重症者用の利用率が初めて90%を超えて91・46%となった。県は不急の入院や手術を延期するよう医療機関に通知し、医療機関も新型コロナに対応できる病床を増やしているが、感染者の数も増えているため対応が追いついていないのが現状だ。

 こうした状況を受け、県は入院の基準をより厳しくする方向で動いている。これまでは年齢や基礎疾患、症状などに点数をつける「入院優先度判断スコア」で合計5点以上の患者を入院としていた。今後は血中酸素飽和度を重視し、93%以下の患者を優先的に入院させる。

 血中酸素飽和度が93%以下になると、呼吸不全などの症状があり、酸素投与が必要になる。スコアでは基礎疾患などを考慮することで今後、容体が悪化するリスクが高い人も入院できるような仕組みにしていたが、…

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