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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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プラカード担当の女子生徒 球児に劣らぬ熱い思い 夏の甲子園

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日大山形のプラカードを持つ遠藤亜依さん(中央)=阪神甲子園球場で2021年8月10日、滝川大貴撮影
日大山形のプラカードを持つ遠藤亜依さん(中央)=阪神甲子園球場で2021年8月10日、滝川大貴撮影

 熱戦が続く夏の甲子園。8月10日の開会式では、出場校名が書かれたプラカードを持った女子生徒が選手を先導した。ファンにはおなじみの光景だが、私はずっと疑問に思っていた。「彼女たちは、どのような過程を経て晴れの舞台に立つのだろう」。高校野球担当になった今夏、取材を進めると、球児に劣らぬ思いで聖地を目指すドラマが見えてきた。

3年に1度きりの舞台

 台風で1日順延された全国高校野球選手権大会の開会式。49代表校がそろった阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)に、場内アナウンスが響いた。

 「プラカードを持つのは、西宮市立西宮高校の皆さんです」

 同校生徒が選手を先導するようになって73年目。春夏合わせて甲子園で最大5回プレーできる選手に対し、プラカードを持つ機会は在学中に1度しかない。大役を務め終えた遠藤亜依さん(16)は「外から見たことがある球場なのに、内側から見るととにかく大きくて緊張した。その中をしっかり歩けたことは自信になった」と声を弾ませた。

 「イチニシ」の愛称で知られる同校伝統の濃紺のジャンパースカートに、白い帽子の生徒たち。2021年の代表49校は左翼から右翼方向に北から順に並んだが、列の先頭に立つプラカード担当の並び順にも、実は規則性があるという。シンクロナイズドスイミング(現アーティスティックスイミング)元日本代表の経歴を持つ同校の青石尚子教諭(52)が教えてくれた。…

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