ワタミ、接種済み店員に「安全マーク」を検討　ワクチン推奨も

　外食大手のワタミは18日、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた店員に「安全マーク」を身に着けさせることを検討していると明らかにした。店員に接種を推奨し、安心して飲食できる環境を整備して集客につなげる方針だ。

　ワクチン接種は予防接種法で、国民に協力を求めるという趣旨の「努力義務」とされており、主要企業の多くは接種の判断を従業員に委ねている。ワタミは一歩踏み込んだ形で、従業員への対応を巡って議論を呼びそうだ。

　安全マークは11月に新規出店する居酒屋の新業態で導入し、グループ全店へ段階的に広げる計画。まずは国内の社員約1500人にワクチン接種を呼び掛け、アルバイト約7000人にも働き掛ける。ただ、持病があったり、副反応を嫌がって接種を望まなかったりする従業員でも毎週のPCR検査などで陰性が確認できた場合は「安全マーク」を身に着けさせる。