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「命の線引き」差別の温床 コロナ下の倫理 香川知晶氏に聞く

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香川知晶氏=吉田卓矢撮影
香川知晶氏=吉田卓矢撮影

 新型コロナウイルス禍では、患者の緊急度や症状に応じて治療の優先順位を決める「トリアージ」がたびたび話題になっている。2日には、政府が患者急増地域の入院対象者を重症者や重症リスクの高い人に制限するとした基本方針を示して波紋が広がった。その後、中等症も原則入院としたものの、これもトリアージの一つと言える。感染爆発への備えは必要だが、トリアージの議論はどうも釈然としない。そこで生命倫理学者で山梨大名誉教授の香川知晶さん(70)に聞いた。

 記者はこれまで、富山県射水市で外科医が患者7人の人工呼吸器を取り外した事件(2006年報道)や6歳未満小児からの初の脳死臓器提供(12年)などを取材した。生命倫理の書籍は取材の羅針盤となった。香川さんは21年4月、12年前に執筆した生命倫理の入門書「命は誰のものか」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の増補改訂版を出版し、医療問題にコロナ禍でのトリアージなどを加筆した。「生命倫理はこれまで主に、…

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