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新型コロナ 「救急体制、東京は破綻」 増える要請断る正の字 病院ICU、医師ら苦悩

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昭和大病院に救急搬送される患者=2021年7月(同病院提供、画像の一部を加工しています)
昭和大病院に救急搬送される患者=2021年7月(同病院提供、画像の一部を加工しています)

 新型コロナウイルスの感染爆発が起きている東京都で、救急搬送が立ちゆかない状況に陥っている。集中治療室(ICU)での治療が必要なコロナの重症患者が増え、病床や人員に余裕がなくなっているからだ。「断り続けることはこれまでなかった」。救急隊の要請に応えられない日々に、病院のスタッフは苦悩している。

 「無理です」。14日昼、東京大病院(文京区)の救急外来。電話口の向こうで「なんとかなりませんか」と粘る救急隊に、土井研人(けんと)教授は答えた。ホワイトボードに並んだ「正」の字にマーカーで線が1本書き足された。東大病院が搬送の受け入れを断った件数で、この日は昼までに29件に達していた。

 救急隊は足立区の路上で倒れた心肺停止の70代患者の搬送先を探していた。しかし、東大病院も直前にICUに新型コロナの重症患者を受け入れたばかりで、余裕はなかった。この重症患者は、自宅療養中に呼吸不全になった50代男性。家族が13日に救急車を呼ぶも搬送先が見つからず、14日に再び救急車を呼んだ。救急隊は都内の救命救急センターに電話をかけ続け、東大病院でようやく1床を見つけた。搬送された男性は意識がも…

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