米国防長官「空港外で作戦能力ない」　アフガン国外退避難航も

　イスラム主義組織タリバンが復権したアフガニスタンからの国外退避について、オースティン米国防長官は18日の記者会見で、首都カブールの国際空港の外にまで「作戦を拡大する能力はない」と認めた。タリバンがカブール市内に検問所を設け、退避のため空港に向かう人々を妨害しているとの報道も出ている。米国人や、米国に協力してきたアフガン人らの退避が難航する恐れが出ている。

　オースティン氏は、現地でタリバン側と連絡を取っており「空港は安全に機能している」と強調した。一方で「いまだに多くの脅威がある。米軍は現在、空港の安全確保に集中している」と述べた。