「いい人の押し売り」 “出禁常連”テリー伊藤氏が語るテレビ論

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現在のテレビや五輪開閉会式の演出などについて語るテリー伊藤さん=東京都渋谷区で2021年8月10日、藤井太郎撮影
現在のテレビや五輪開閉会式の演出などについて語るテリー伊藤さん=東京都渋谷区で2021年8月10日、藤井太郎撮影

 テレビや芸能人に向けられる世間の目が厳しさを増している。放送倫理やポリティカル・コレクトネス(政治的公正さ)が以前より重視されるようになり、CMやお笑い芸人のネタが「炎上」することは珍しくない。そんな現状を、半世紀近くテレビ業界で活躍する演出家でタレントのテリー伊藤さんは「最近のテレビは『いい人』の押し売りになっている」と評価する。どういうことだろうか。詳しく聞いた。【大野友嘉子/デジタル報道センター】

40年前から出禁をくらっていたテレビマン

 東京五輪の閉幕から一夜明けた8月9日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長が東京・銀座で散策する姿が目撃され、写真や動画がネット上でたちまち拡散した。五輪期間中もその言動で批判を浴び続けた「時の人」の緊急事態宣言下での「銀ブラ」は、さらに世論の反発を招いた。

 しかし、…

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