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太平洋戦争末期、不足した石油の代替品に使うため松ヤニを採取した傷痕が残る市川市のクロマツについて、同市の市民団体「市川緑の市民ファーラム」が、市内での分布の状況や市民への聞き取りなど調査結果をまとめた報告書を作成した。戦争の歴史を伝える遺産として、クロマツの保全や平和学習への活用などを求める要望書とともに同市と市教委に12日に提出した。【小林多美子】
松から採れる油は「松根油(しょうこんゆ)」と呼ばれる。資源に乏しい日本は戦争末期に戦闘機の燃料などの調達が難しくなり、松根油の増産に市民が駆り出された。後に松ヤニも採取の対象となり、松の幹に矢羽根状などの傷をつけて採取する作業に子どもや主婦も動員された。
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