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学術会議任命拒否

日本学術会議が推薦した新会員候補6人を菅首相が任命しなかった。極めて異例の事態の背景や問題点を追います。

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学術会議任命拒否 候補6人と弁護士ら、理由不開示に不服申し立て

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行政不服審査法に基づく審査請求を申し立て、記者会見する岡田正則・早稲田大教授(右)、小沢隆一・東京慈恵会医科大教授(中央)ら=東京・霞が関の司法記者クラブで2021年8月20日、池田知広撮影
行政不服審査法に基づく審査請求を申し立て、記者会見する岡田正則・早稲田大教授(右)、小沢隆一・東京慈恵会医科大教授(中央)ら=東京・霞が関の司法記者クラブで2021年8月20日、池田知広撮影

 菅義偉首相に任命を拒否された日本学術会議の会員候補6人を含む学者や弁護士ら約480人が20日、拒否の理由を記した文書を開示請求したのに不開示とされたのは違法だとして、行政不服審査法に基づく審査請求をした。政府の情報公開・個人情報保護審査会が、文書の不開示が妥当かどうかを第三者的な立場から審議する。

 6人と弁護士ら有志は今年4月、内閣官房と内閣府にそれぞれ文書の開示を求めたが、「情報を保有していない」「人事に支障を及ぼす」などの理由で不開示とされた。

 審査請求書の提出後、任命拒否された岡田正則・早稲田大教授と小沢隆一・東京慈恵会医科大教授らが記者会見した。岡田教授は「国会に一部の文書が提出されているのに保有していないとするのは、廃棄したか隠しているのではないか。なぜ人事に支障を及ぼすのか説明する必要もある。行政機関の違法行為を是正してほしい」と話した。小沢教授は「菅首相は(拒否理由を)『総合的・俯瞰(ふかん)的』などと述べていたが、何の裏付け…

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