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大坂なおみ専属・中村豊のトレーナー通信

大坂なおみ選手のトレーナーを務める中村豊さんが、トップ選手の生活から一般の方にも役立つ情報まで「最先端の世界」を語ります。

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大坂なおみ専属・中村豊のトレーナー通信

なおみは「ハートで動く」 「普通」と「行動する強さ」共存

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米シンシナティで開かれたテニスのウエスタン・アンド・サザン・オープンでプレーする大坂なおみ選手=シンシナティで、共同
米シンシナティで開かれたテニスのウエスタン・アンド・サザン・オープンでプレーする大坂なおみ選手=シンシナティで、共同

 彼女はハートで動く――。大坂なおみ選手(23)の専属トレーナーの中村豊さん(49)はこの1年、テニス以外でも注目を集める大坂選手と一緒にいて、そう感じてきた。「つつましさ」を持ちながら、「アクションを起こす強さ」があるという。30日には、昨年の大会で人種差別への抗議をマスクで表明した全米オープンが開幕する。

「つつましさ」と「何かを変える力」が共存

 東京オリンピックの後、なおみは全米オープン前哨戦の米オハイオ州シンシナティの大会に出ました。2020年6月に私がチームの一員になって最初に迎えた大会が昨年のこの大会でした。1年って長いな。コロナ下で先が見通せず、変化の激しい1年を振り返ってそう感じます。

 1年前は新型コロナウイルスの感染拡大で無観客になり、会場もニューヨークでした。今年は観客を入れたので雰囲気も違いますが、カレンダーが1年巡ったんだと思いました。なおみと仕事を始めて2年目に入ったという感覚が一つ。もう一つは、まだコロナが終わっていない中で試合をやっているんだという感覚があります。アメリカも8月に1日の感染者数が20万人を超える日があるなど深刻です。

 シンシナティの大会は外部と遮断する「バブル方式」ではないのですが、会場の外を出歩くことはありません。大会期間中は…

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