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滝野隆浩の掃苔記

社会部・滝野隆浩専門編集委員のコラム。

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パソコンで「hasunoha」のサイトを見せる堀下剛司さん
パソコンで「hasunoha」のサイトを見せる堀下剛司さん

 <滝野隆浩の掃苔記(そうたいき)>

 インターネット上で、悩みを僧侶に相談できるサイト「hasunoha(ハスノハ)」。運営する堀下剛司さん(51)に会うのは2度目だ。コロナ禍が拡大し、アクセス数が急増した昨春が最初。緊急事態宣言が続く中、人の悩みがどう変化したか聞きたかった。

 東日本大震災(2011年)の際、互いに助け合う被災者の姿をみて「日本人の価値観の根底に仏教がある」と直感した堀下さん。寺とのつながりはなかったが、つてをたどるうちに志の高い僧侶と出会い、ウェブプロデューサーとして12年秋にサイトを開設。宗派にとらわれない、僧侶の熱心な回答で支持された。

 月平均50万件だったアクセス数は、新型コロナウイルス感染症が拡大した20年春には120万件に。現在は約100万件。これまで約300人の僧侶が約5万件の悩みに答えた。一つの相談に2人が答えることもあり、回答数は8万件超という。アクセスしてみた。相談より回答の文字数の方が多い。悩む人を坊さんは突き放さない。どんな問いにも仏教用語は避け、誠実に答えている。

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