私にも肉親が…古希過ぎた戦災孤児、出自探り得た「愛情の記憶」

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孤児だった自身の生い立ちを振り返り、涙をこらえる谷平仄子さん=北海道江別市の自宅で2021年8月16日、岸川弘明撮影
孤児だった自身の生い立ちを振り返り、涙をこらえる谷平仄子さん=北海道江別市の自宅で2021年8月16日、岸川弘明撮影

 戦時下に生まれた北海道江別市の元高校教諭、谷平仄子(ほのこ)さん(76)に生みの親の記憶はない。「私はどこの誰なのか」。戦災孤児として翻弄(ほんろう)された自分の過去を封印し切れず、古希を過ぎてから親探しを始め、昨年ようやく出自を知ることができた。だが、うれしさの半面、戸惑いもした。その複雑な胸中を、そっと記者に語った。【岸川弘明】

 記憶が残るのは里親に引き取られた5歳ごろから。埼玉県加須市に今も残る施設「愛泉寮」で2歳から約3年過ごした。当時の姓は施設名から取られ…

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