能楽師で人間国宝の野村幻雪さん死去 84歳 オリパラ能楽祭に出演

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
観世流シテ方能楽師、野村幻雪さん=2012年、小玉祥子撮影(撮影時は野村四郎さん)
観世流シテ方能楽師、野村幻雪さん=2012年、小玉祥子撮影(撮影時は野村四郎さん)

 能楽師シテ方観世流の名手で人間国宝の野村幻雪(のむら・げんせつ、本名・野村四郎=のむら・しろう)さんが21日、多発性血管炎性肉芽腫症のため亡くなった。84歳。葬儀は近親者のみで営む。お別れの会を後日開く。喪主は長男昌司(まさし)さん。

 1936年に狂言方和泉流の六世野村万蔵の四男として生まれる。長兄の野村萬さん、次兄の野村万作さんは狂言方で、兄弟で唯一シテ方の道を進んだ。

 40年に3歳で「靱猿(うつぼざる)」の猿で初舞台を踏み、15歳まで狂言師として舞台に立つ。52年に二十五世宗家観世元正(左近)に入門。観世寿夫にも師事し、その技芸を吸収。「安宅」「関寺小町」「卒都婆(そとわ)小町」「鸚鵡(おうむ)小町」などの古典曲はもちろん、「実朝」などの新作能まで優れた舞台を見せた。今年7月28日、東京・国立能楽堂で開催された「東京2020オリンピック・パラリンピック能楽祭」…

この記事は有料記事です。

残り186文字(全文574文字)

あわせて読みたい

注目の特集